2回目と3回目のあいだ
日帰りで手術して、帰ってきてすぐの晩ごはんは、近所の人が準備してくださっていた「成城石井のハンバーグとサラダ、フォションの塩パン」
だった。
(フォションの塩パン、これでハマって、高島屋行くたびに買うようになった!)
病院では「今日は全身麻酔をしたから消化にいいものを食べてくださいね」と言われたのだけど、もう朝から「次にむかってしっかりしなきゃ」と気合を入れていたし、血を増やさなければ!と思っていて、肉をリクエストした結果の晩ごはん。
翌日に術後の検診があって、それが済んでから、琵琶湖ホテルに泊まりに行った。
もともと長野へ旅行に行くつもりで休みを取っていたし、妊娠している間心配ばかりしていた家からも、病院の近所からも離れたかったから。
ホテルでディナーというほどのやる気はなく、近くのロイヤルホストでまた肉を食べて、ホテルでぼんやりと過ごした。
なぜかiPhoneの電源が急に落ちて入らなくなり、ネットも断絶(翌日普通に直った)。
妊娠していた間のことを、覚えている限り、事実も気持ちも小さなノートに全部泣きながら書き出す。
1回目の妊娠のときにもやったけど、絶対なかったことにしないんだから!という気持ちで。
もちろんつらい。
泣いても泣いても泣ける。
けど、人を恨んだり、あの時こうしてたらと後悔したり、そういう気持ちは全然全くなかったことが、唯一、でもすごくよかったことだった。
悲しみに浸ってかわいそうがることは全然しなくて、ただ、
「間に合うんだったらもうちょっとがんばってみたい」
「やっぱり、子を産みたい」
という、前しか見ない気持ちがあった。
そんな時に書いたブログはこちら。
手術になって、すぐに彼に「もうちょっとがんばってみたいねん」と言ったら、かなり驚いていた。
前の時はしばらくしょげていたし、すごく気を遣わせたから。
でも今回はそれよりも「時間がない!もう来月で40歳!」という気持ちがあって、すぐに具体的な行動に移った。
まずは本気で「早寝早起き」「しっかり食べる」「体を動かす」。
ぐずぐずと夜更かしをやめて、すべてに優先して8時間睡眠。
自分に圧をかける意味でも、Facebookに公開で「ごはんの写真」アルバムを作って、しっかり食べるようにした。
気をつけてはいるつもりでも、やっぱり忙しいとお昼がパンとかおにぎりになってしまっていて、たんぱく質も足りなかったなあ、という気づきがあった。
6月に入ってアシュタンガヨガを始めて、スタジオにも行ったし家でも毎朝少しずつでもやるようになった。
梅雨に入るまで、週に1回、多いと3回、大文字山に上った。
あと平安神宮までランニング。
それから、鍼灸院に週1度通った。
不妊治療中の方のサポートを得意としている鍼灸院で、不妊ではないんだけども…という微妙な気持ちながら、術後のこの体調には鍼灸、いいはずだと信じて、月経がきちんと戻るまで2ヶ月ほど通った。
妊娠と鍼灸治療について、いろいろの知識も先生から得られたし、いい経験になった。
鍼灸治療やっぱりいいな〜、という体験にもなったし。
鍼灸治療と本気の養生の相乗効果を感じた。
ここ最近でいちばん体調もよくて、気分もよく、しっかり頭も回って、新しい仕事のしかけをたくさんできた。
外の仕事も取ってきて、忙しく働きながらも楽しい毎日を過ごしていた。
手術を受けてから30日後に最初の月経が来て、そこから少し周期の短い月経が2回来て、4回目の月経は、来なかった。
手術から3ヶ月での妊娠。