ゆにっき

鍼灸院(とか)「ゆまにて」店主ゆにの日記。

それ先に言うといてシリーズ(追記あるかも)

 

産んで1ヶ月は焦ると同時にいろんなことを考え込んだり迷ったりして、必要以上にいろんなことを調べてしまった感じがあるけど、過ぎてしまえばそんなにいろいろ気にすることはなかったわけで、その「最低限」を知っておきたかったなあ、と今にして思う。

 

妊娠、出産、子育ての周辺はほんと、いろいろ眉唾情報が混ざりやすいところで、特にネットはもう、ひどいところがまざっていてそこに迷い込むと大変。医療職の私でも迷いそうになるんだから、妊娠出産で気も血もごっそりいかれてる状態の医療職以外の人たちなんか大変。

なんか、ちょうどよく教えておいてくれるところはないものか。

 

そんなわけで、個人的に「それは早く教えておいてほしかった」メモ。

個人的な実感やから誰の役に立つかわからないけど、今後助産師さんとか専門の人と話す機会があればと思うので書いておく。

 

…「そんなことも知らんかったん?」って言われたらどうしよう〜。

だってほんまに知らんことばっかりやってんもん〜。

 

 

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基本的には、知っておくべきことってそんなに多くないと思う。その場になってみて、自分と子を観察していたらわかってくる、ということも多い。その場にならないとわからないことも。

だだ、聞いてないとあとで取り返せないことは先にきいておきたい。

 

ベースになることはシリーズになっているこの3冊で大丈夫だと思った。

新装版 産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBOOK (専門家ママ・パパの本)

新装版 小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK (専門家ママ・パパの本)

新装版 産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK (専門家ママ・パパの本)

コンパクトにまとまっているし、細かすぎず、責めない内容でわかりやすい。

 

その他細かいこと。

メモなので順不同、重要度も順不同っていうか人による。

 

妊娠前に知っておきたいこと

各種抗体検査を受ける

 風疹・麻疹など、胎児に影響が出そうなものについて。生ワクチンで、接種したあと数ヶ月は妊娠を避けなければならないので、すぐには予定がなくても検査しておく。

 それから私は妊娠中にサラミを食べて必要以上にびびってしまったのだけど、トキソプラズマも検査ができる様子。(NHKの番組の内容→こちら)けどまあ、妊娠中は生肉生ハムサラミなどは避けましょう…

 

流産続く人はリン脂質抗体も調べる

 私は2回、初期流産が続いたので3回目の妊娠が始まった時に勧められて調べたけど、流産が続く人は調べて治療するという方法もあると思った。けどこれはドクターと相談。通常は3回以上流産が続くとリン脂質抗体症候群を疑って検査→治療となるらしい。

 

体の感覚をきちんとしておく 坐骨や肩の場所とか

 妊娠中だんだん体の形、重さが変わっていくことで体の取り回しが本当にわからなくなるんだけれど、どうにかしてちょっとでもうまく体を使うには、まず妊娠前に自分の体をよくわかっておくことが必要。

 しかも出産のときにはじわじわでなく一度に大きく変わってしまうので、もう産んだあと自分の体の指標をゼロから探すのは難しい。

 

出産前に知っておきたいこと

・子の生活のリズムづけの方法をイメージしておく

 産んでから本を読むのは多分しばらく無理なので、先に読んでイメージを持っておくのがよさそう。

 少し内容が古いという指摘もあるけど、若林理砂先生が勧めてくださっていた「ジーナ式育児」。子の(というか親側の世話の)時間割を決めてそのとおりにしていると、だんだん子の生活リズムが整ってくるというもの。

カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座

 生まれた時からかなり厳格に時間が決められていて、私は母乳があまり出なかったこともあってしょっぱなからうまくいかずにこの通りにやるのはすぐ諦めたけど、

 ・朝は決まった時間にカーテンを開けて明るくして起こす

 ・夜は決まった時間に真っ暗な部屋で寝かせる

 ・寝かせるために授乳・抱っこをせずに、自分で寝てもらうようにする

ということだけでも、入院中からやっていたらだんだんにリズムが整ってきた。それと、リズムとは関係ないけど、

 ・授乳の前には大きなグラスで水を飲む

というのも、習慣になって脱水を防げてよかったと思う。

もう一冊、もうちょっとマイルドなやつとしては、もらったやつだけど

赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド

これもわかりやすいし取り組みやすい。この中で参考になったのは

 ・夜中に泣くのは「寝言泣き」なので起こして授乳はしない方がいい

という部分。

 

子の成長による変化の予習をしておく

 私の個人的な感想としては、泣いていることや頻回授乳で時間がないこと自体よりも、

「これっていつまで続くん…」

という先の見えなさがつらい!という感じだったので、だいたい何ヶ月になれば子はどんな様子になるのか?をうっすらとわかっていたら、「まー今はしょうがないな!」と思えたかもしれない。

 私は京都市にもらったテキストに書かれていた内容を産んで1ヶ月くらいの時にやっと読んで「そうか今はこんなもんか、もうちょっとがんばればいいんだな!」と思えたから、先に読んどけばよかった…もしくは区役所とか産院での母親学級に行けばよかった…

 

 

授乳についていろいろ基礎知識を持っておく 

 私はあまりうまく母乳が出なくて、2ヶ月近い今もミルクと混合なのだけど、あまりにも知識がなくて、母乳が出ないことで「私って母ちゃんとしてぽんこつ…」と気分が沈んだりしたのである程度のことは知っておいた方がよかったなと思う。母乳学級に一回行ったんだけど、「出なかった場合」のことはあんまり勉強してなかった(抱き方とかをやった)。

 産んでから改めて上記の参考図書を読んで一通り知って、それでいいなと思ったけど、最初にわかってた方がよかったなと思うことをいくつか。

 

 ・まず、母乳はあんまり出ない人もいるっていうこと!

  うちはおかんもあんまり出なくて上から3人はほぼミルク(弟は全部ミルク)。

 それは体質によるところも大きくて、何が悪いっていうかしょうがない、ってこと。そして全部母乳じゃなくたって子はしっかり育つ!うちの出世頭は全部ミルクの弟だ。

心配なのは災害時だけど、液体ミルクがもうすぐ認可されるという話もあるし!平時は水道が衛生的な日本バンザイ。

 

 

 ・母乳が出るようになるには、出産後24時間以内の頻回(8回以上が望ましい)の授乳が必要

  母乳産生にかかわるプロラクチンが出産後途切れないようにするために必要。

  私は産後すぐから母子同室だったから自然としてたけど、知ってたらもっと張り切ってやったのになあ…と…(しんどかったからなぁ)

 

 ・乳頭開通をしておくといい?

  これは一般的なことではないかもしれないけど、私は入院中に母乳の出がよくない、というので助産師さんが乳頭のマッサージをして搾乳を始めてから、少しは出るようになった。複数のサイトで見かけたので効果はあるのかも…??

 

 ・乳頭保護クリームを用意しておく

 私は乳頭が切れたりヒリヒリしたりして大変だった〜。オイルみたいなのを準備していってたけど、産院でも出してくれた。

 

 

骨盤ケアについて知っておく(今後追記の可能性あり)

 出産によって骨盤まわりは骨格も筋肉もかなりダメージを受ける。経膣分娩の場合は特に骨盤周りが大けがレベルに動くし、帝王切開だった友人を見ていても筋肉の損傷もあるし、立ち方歩き方がだいぶ変わるので変化が大きい。

 どちらにしても、出産直後にするべきことは「横になって安静」と「座るとき立つときの姿勢をできるだけ整えること」。

 特に、「横になって安静」は出産直後にしかできないことなので、あとから知ってもまさに後の祭り。骨盤底筋群のトレーニングも、力を入れたりハードなものは産後6週まではしないほうがいいみたい。座っているというのも骨盤から上の重さが骨盤にかかることには変わりがないので、できればほんとに横になっていた方がいい。

 私はけっこう座っている時間があったし、母乳外来とかで歩いたりもしていたのでやめといたらよかったな…と2ヶ月現在思ってるけどもう取り戻せない。これからのトレーニングにかけるしかない。

 骨盤ベルト(おなかをしめるガードルとは違って、骨をサポートするもの)は私は使っていてよかったと思う。締め方重要。

 ここのところはまだ勉強中なので、とりあえず「産んでしばらくは寝とけ!」だけ。

これで勉強中。

理論にもとづくペリネのケア: 適切な理解と実践で骨盤底筋群を守る! (女性の美と健康をささえるGasquetアプローチ)

 

 

子のスキンケアについて準備しておく

 赤ちゃんの肌は未完成、と言っていいほどガードが弱いので、生まれてすぐから保湿をした方がいい。

 入院グッズに、新生児から使えるローションを入れて行って、初めての沐浴の前から塗っていた。

 とはいえすごく乾燥してくるのは3ヶ月くらいを過ぎてからということなので、効果のほどはまだわからない。 

 

 

参考:産後の過ごし方について

ちょっと極端なところもあるけど参考に。

www.marienremedy.com