1ヶ月検診
ミルクと一緒に血を吐いたり(それは私の乳首からの出血を飲んでたんだけど)、2週間検診やら母乳外来やら、滞在している実家から近いのをいいことに、何度も何度も行っていたのでもはや「久々の外出」でも「退院以来の病院」でもなかった産院へ。
ちょうどおなかが空く時間だったので、子は着いてしばらくして大号泣フルスロットル!
子は計測があるのと、K2シロップという液体の薬を飲まないとならないということで、授乳をちょっと待ってください、と言われたもんだから、しばらくその号泣のまま歩き回っていた。
母乳とミルクの混合でこの1ヶ月きたのだけど、特に最後の方はいつも足りない!足りない!で根負けしてミルクを増やしていたので、体重がほぼ1.5倍に。
増えてるな〜、いいのかな〜、と思っていて、ミルク減らして、と言われるかもしれないな、と思ってたけど、この大号泣を見て、小児科の先生も助産師さんも、
「多いけど…おなかがすいちゃうんだね…まあ、じゃあこのままでいきましょうか」
とおっしゃる。
結果的に、自分で号泣してミルク増量維持を勝ち取った彼…さすがやな。
私の方は悪露がまだほんの少し残ってはいるけど、もう入浴もしていいよ、ということで特に問題もなく産科は卒業。
お願いして補中益気湯を出してもらう。「理由は何にしておこうか〜」って私に尋ねないでください先生…慢性疲労とか胃腸の膨満感とかそんな感じで……。電子カルテに、多分ツムラのかな、薬の説明書きが出るようになっていた。結局そこから選んではった。
それにしても、産科「卒業」ってなっても、骨盤回りのガタガタさももちろん不安やし、おなかびよびよやし、貧血っぽさもなくはないし、このへんのことを産科はカバーすることはないんやなあ…みんなどうしてるの?
ほんとにここの産科はすばらしくて、場所もよくて、もう縁がないなんてさみしい。
思わず、ドクターとスタッフのみなさん向けにお手紙をしたためて渡してしまった。
きもいかな…ま、いいか…。
もうちょっと若かったらもう一回ここで産みたいのにな。
去年の手術から、今年のお産まで、本当にお世話になったし、いい思い出で終わってよかった。
この1ヶ月は本当にあっという間に終わってしまった。
自分のモードがまだ、産後の人のモードに入り切らないうちに。
頭の中、思考のしかたがまだ仕事の人で、だからついつい、子が泣いたり、授乳のサイクルがばらばらで安定しないとすぐ、
「こんなことでいつ仕事に戻れるんだろ」
と焦ったりして。
でも体は産後だし、子もこの世に出てきて数週間ということで、なんにもできるわけがない。
そのギャップに気持ちがついていっていなかった。もちろん体もガタガタなので、余計に気持ちが揺れる。
今の方が、
「そうか、しばらくはその日の予定も、何かの『つもり』も、できないんだな」
ということにやっと納得して、今自分は産休・育休中なんだ、と落ち着いているし、そうすると不思議と子も落ち着いて、サイクルが読めるようになっている。
だからこうしてまとまった文章を書いたりできるわけで。
今にして思えば、先のことなんか考えないでもっと子の、この世に慣れない不安でゆらゆらするリズムにつきあっていたらよかったな〜。
あっという間に体重も増えて、体もしっかりしてきて、子どもってこうしてどんどん先に進んで、しかもそれは不可逆で戻れない。
それは本当は、子だけでなくてなんでもそうなんだな、ということを改めて思い知らされる。時間の流れが早くて、取り返しがつかない。
少しずつ体も戻ってきて、考えもまともになってきて(まだまだだけど)、産後1ヶ月よりは動けるし自分のペースでもいられるけど、それだからこそあえて、子に合わせていきたいな。