ゆにっき

鍼灸院(とか)「ゆまにて」店主ゆにの日記。

東京へ

いつも乗る夜行バスの会社から、「東京まで2500円から!キャンペーン」のメールが来て、ほな、行ってこよかー東京、で決めた東京行きから戻りました。

キャンペーン、私が乗りたいのは4800円やったし、結局それも帰りはキャンセルして新幹線、しかも3年の横浜暮らしの最後の年に貯めたポイントでグリーン車で帰ってきたというなんのこっちゃ展開。

友達に会って、横浜時代のクライアントさんを治療して、友達のロルファーのセッションを受けて、買い物して、お茶して、師匠に会って、帰ってきました。間に2回お風呂行った。


この春までの3年間、首都圏で暮らすというの、やっておいてよかったなあと思いました。

一応、あんまり東京怖がらんですむし、かと言って、やっぱり東京でないと!みたいな気にもならないし、

ああ、面白いところは面白いなあ。

と思う、という、どこ行っても同じ、私の感想。


私は京都大好きやし、ずっと住んでたから夜遅くに地下から上がってきても即座にどっちが北かわかるし、そういう意味ではものすごく京都がしっくりきているけど、
「やっぱり私には京都やわ!ここしかない!死ぬまで住む!」
とか、全然なりません。

開業までしといて何ですが。

もう四十もみえたええ年やけど、自分のこの先はだいたいこうやな、というのが全然見えてない。

ちょっと前、ほんの数年前は、それがこわくてストレスでプレッシャーだったはずなのだけど、今は全くいやな感じがしない。

一周回って、というか、いやなことを思いつく限り考え妄想し尽くして、やっと、
「それ、いま考えてもしゃあないな」
「先のことわからんしな」
というところに心の底からたどり着いたかんじです。

あと、
「その時の自分がなんとかするやろ」
と信じるようになりました。

だから、むしろ、先の自分が何をどこでしていくのかが楽しみです。

「先のことわからんしいま考えてもしゃあない」ということについては、これはもう文字通り当たり前すぎて誰でもわかっていることだけど、私がそのことに納得するまでには、いろいろやっていろんなことがあって、それを全部経験して正面からがっぷり四つ、を多分20年ぐらいやるというのが必要だった。

そういうの、最初から分かっている人もいるし、もっと早くわかる人もいるだろうけれど、私は一切ショートカットができなかったことよ。


東京の話に戻って。

やっぱり、有楽町などを歩いていて、古いものを残したまま、新しいものがどんどん上書きされて入れ替わっていく、だからいつも真新しいお店、たくさんの素敵なもの、そういうものを見ていると、それは京都にはそう多くないことで、好きだなと感じる。

でももちろん鴨川下鴨神社も築90年の家もこってこての喫茶店もそこにはないわけで、そういったものが今の私にはあって、近しく親しく感じる。


どっちかしか好きじゃないこともない、どっちも好きだけど、今はたまたま京都なんやな、という気持ち。


前は、根っこ生えへんのがこわかったしコンプレックスやったけど、今はこのままどこまで行けるのか楽しみにしている。
いっそとことん、根っこないままで、どこまで行けるのか。


盛大に「だから何やの?」という内容になってしもたな…
と思いながら、今日こういう気分は面白いのでこのままあげとこ。