ゆにっき

鍼灸院(とか)「ゆまにて」店主ゆにの日記。

現場を離れることへの気持ち

(Facebookに書き込みしたもの)

最近、移転に関するあれこれで長ったらしく暑苦しい書き込みが続いてますが、これで最後にしますので。

学生トレーナーから始めて、アメフトで10年、高校サッカーで10年、20シーズン、チームについて現場をやってきました。
それを一旦離れるということで、「なんか現場もういいってこと?」的に思われているかもしれませんが。

全く、そういうことはありません。
現場大好きだし、できたら一生やっていきたい。

けど、今の形では無理なんです。

桐蔭学園高校サッカー部に呼んでもらって、それが仕事になるという時、やっと、トレーナーとして働けると思いました。それまではあくまでも兼業で、ほかで生きる糧を得て現場に出ていましたから。

でも同時に、その契約内容からみて、「これはずっとは無理だ。もうきっと最後だから、できるだけ長く続けよう」と思いました。

月曜以外毎日朝練夕練、日曜日と長期休暇はびっしりと試合。
私はさほど体力があるわけではないので、きちんと寝て食べて、率直に言って、チームの仕事をするためにすべてを整えてきました。最優先にして。

それでも、去年と今年の夏の終わり、体調に異変があってお休みを取りました。
もっとタフな生活をしている人がいるのも知っています。でも、私にはここが限界なんだなと思いました。納得しました。

たった3年、だったけど、私の一つの季節、とっても濃くて最高でした。
高校生の頃からの夢を現実にしたんだから当然です。
そんなラッキーな人そうそういないでしょう。ありがたい。

だから、今でも私がもっとできたらなあ、と思います。
男だったら、と思わなくもなかったけど、女の身でないと味わえない思いもたくさんあったこともわかっているから、それはあんまりありません。
むしろ、男性のチームに女性を入れるというややこしいことを受け入れてくださったこれまでの監督、スタッフ、選手、保護者のみなさんに本当に感謝しています。
大事だからしつこく言うけど、心からありがとうございます。言える人には直接伝えますが。

入れ替え戦に勝って引退。
日本一を取った東京ドームにいた。
関学を追い詰めた。
北海道で決勝に出た。
選手権が何かわからないうちに近大附に負けて終わった。
雨あられとシュートを打ったのにカウンター一発で大阪桐蔭に負けた。
3チーム出られる大阪インターハイで4位。
GKが流血、けいれんで救急車に乗ってるあいだに負けた。
プリンスリーグ降格。
夏も秋もPK負け。
三浦学苑鬼リトリートをFK勝ち。
日大藤沢にヘディング3発やられて撃沈。

負けが多いけど(笑)、いっぱい練習して和倉で御殿場で新潟で合宿、愛媛もあったな、プリンスリーグはあちこち遠征、その間に男の子たちがいい男になってくのを、いいオヤジ(褒め言葉)が男気で子どもを育てていくのを、いっぱい見せてもらった。

そんな毎日、「もういいわ」なわけ絶対ないよ!!

なんでだろー、って今でも思います。
けど、形を変えます。

鍼灸師になって、スポーツじゃない人たちを体から元気にしていきたい、というのも、ずっと持っていた夢です。
こんどはそれも、やっていきたい。

結局は全部取りを目指している、そういうワガママな選択なんですよね…

とにかく、今まで一緒に戦ったすべての仲間がいなかったら、今の私にはなっていません。
「現場」にはだから、感謝と大好きしかありません。

これからどうなるのか、ぜんぜんわからないけど、これからも大事にしていきます。気持ちとしても、アクションとしても。

…想像以上に暑苦しい書き込みになりましたけど、まだ足りないので、会った人は覚悟して下さい。話長いよ!